ご挨拶
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北海道医学会会長 畠山鎮次 |
北海道医学会会員の皆様には、平素よりご支援を
賜り、誠にありがとうございます。
北海道医学会は、北海道帝国大学に医学部が設置
されてから4年を経た大正12年に創立されました。
医学部の設置を機に、医学部が主宰する学会を設立
する機運が高まり、本会の誕生に至ったと伝わって
おります。本会の第1回大会(北海道医学会大会)
は、北海道帝国大学医学部の初代学部長であった秦
勉造教授を会長として、大正12年6月15日に開催さ
れています。医学会誕生後、しばらくは総会と例会
が開催されておりましたが、医学の専門分化が進む
につれ、総会と分科会が開催されるようになりまし
た。その後、札幌医科大学が創立されたことを受け
て、昭和43年に北海道医学会大会は北海道大学医学
部、札幌医科大学、北海道医師会が共催する北海道医学大会として引き継がれる
かたちとなりました。さらに昭和50年には、これに旭川医科大学が加わり、かつ
ての北海道医学会大会は、今日、道内三医育大学と北海道医師会が共催する北海
道医学大会として発展しております。
現在、本会は会則第1章第2条にありますように、「医学の進歩に寄与し、併せ
て会員の親睦を図る」ことを目的に掲げ、北海道大学、札幌医科大学、旭川医科
大学、道内医療機関などに勤務する医師、研究者の約700名と道内の主要な医療
機関76施設が会員となって活動しております。主な事業は、本会の機関誌である
『北海道医学雑誌』の発行(年2回)、市民公開シンポジウムの開催(年1回)、
若手研究者への研究奨励賞の授与であります。『北海道医学雑誌』は大正12年8月
に第1巻第1号が発行されて以来、第二次世界大戦中の困難な時期に一時休刊を余
儀なくされたことを除き、今日に至るまで途切れることなく発行が続いておりま
す。平成29年1月からは、過去10年間のバックナンバーを含めてウェブ上でも閲覧
可能となりました。もうすぐ100年目を迎える歴史と伝統を有した本誌の発行は、
本会にとって最も重要な事業でありますので、皆様にはさらに積極的にご投稿い
ただきますようお願い申し上げます。
本会は、今後とも北海道の歴史とともに歩んできた本会であることを活かして、
北海道の医学・医療に貢献してまいります。会員の皆様におかれましては、本会
の活動にさらなるご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
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